俺とベース

俺の好きな音楽とベースと機材と... 「みんな名曲、名演、名機なのだ」

俺と宅録

宅録という言葉がある。

字の通り家でレコーディングをする事だ。

DTMとも言う。

「デスク・トップ・ミュージック」の略だ。

 

ミュージシャンが家でPCを使って一人で何でもできるような時代になってもう久しい。

 

民生機を用いて十分動くソフトのパフォーマンスの進歩や低価格化により、アウトボードやハード以外の部分はもう一流ミュージシャンやスタジオと同じなのだ。

(例えば中田ヤスタカ氏がCubaseなら俺も同じCubaseという事)

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もちろん個人では買えないくらい高価なハードやアウトボードはそれでしか得られないサウンドというものはあるが、ハードが安いからと言って必ずしも良い曲や良いサウンドは録音できないというわけではない。

要は使い方だったりセンスだったりするのだ。

例えるなら高級食材を使えば確かに美味いものは作れるが、安い食材だとしてもどんな料理を作ろうかというアイデア、そのレシピや腕前によっては十分食べる人が楽しめる料理は作れる、食材が高級な事だけが全てではない、といった感じか。

更に言えば、どれだけ高級食材を使っても作る人のセンスと技術があまりにも悪かったら食材を台無しにしかねない。

 

研究熱心に取り組んだら一人で家で作品が完結してしまう時代。

例えばあなたがプレーヤーだったら、作曲くらいは割と皆やるかもしれないが、専門外の作詞、仮歌、アレンジ、打ち込み、ミックスまで全部一人でやってコンペなどに出すのが当たり前になってきた。

 

この状況をチャンスと捉えられる人はきっと成功だったりいい結果を出していけるだろう。

しかし俺は、はっきり言ってもうちょっと、いや!かなり頑張らないととても太刀打ちできるレベルではない(汗)

 

ベース演奏と作曲以外どれもキビシイところだが、特にミックスの分野はお手上げだ。

「とにかく数こなすしかない!」とはよく言われる事だが、やってもやっても理想には程遠い。成長が遅くこのペースでは少しはマシになる頃には老人になってしまうw

それもそのはず。

本来ならミックスはミキシングエンジニアと言うミックスの専門家がいて、その職業があって、その方々はそれで食ってるのだ。

そのレベルまでとは言わずとも、そのくらい頑張らなければそのレベルの音に近付けられるわけがない。

他もそうだ。

 

作詞作詞家

作曲作曲家

アレンジ編曲家

仮歌歌手

打ち込みマニュピレーター

 

それぞれプロフェッショナルがいる。

 

 

「今後ミックスはどのように上達していったらいいものか...

 

と常日頃悩んでいたら朗報が!

 

AIによる自動ミックスソフトがセールやで」

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友人の中田アキオ氏だw

 

なんと各トラックの適切な処理に加え、全体のバランスや仕上がり、マスタリング的な事まで全てAIが自動でやってしまうという夢のようなソフト!

それが定価76600円のところ93%オフで5184だというのだ!

この手のソフトはたまにこういう謎のセールがあるw

最初は安く釣っておいて今後いいお客様になってもらおうという魂胆はまぁ容易に想像がつくが。

 

普段そんな熱心にプラグインの事を追いかけてるタイプではなかったが、これは手に入れておこうと思った。

 

そう!

 

「もうミックスは自分でやらない宣言」であるwww

 

いや、そこは上達するように研究していくべきだろう!!

という意見も十分に理解できる。

しかし苦手な部分は捨てて、得意な部分をより特化して研究していけるというのも前向きな考え方だと思う。

 

俺は後者を選んだ。

 

「一人で家で作品が完結する時代」と言ったが、その流れは更に加速し、より便利な時代になってゆくのだろう。

 

ミックスだけではない。

 

ギターやベースも古今東西の名機のアンプでマイク録音したような音を録音可能な「アンプシミュレーター」というものが登場したのももう随分昔の事。

実機を持ってなくてもアンプシミュレーター一台持っていればそれっぽい音が何種類も得られてしまうのだ。

本当に良いかどうかは賛否あるが。

 

その他楽器の音色、例えばストリングスだって今のシンセ音源でアレンジとオートメーションさえうまく書ければ十分それっぽくなる。

今時よっぽど予算がある現場じゃないと弦楽団を呼んでレコーディングする事は困難だろう。

 

プロデューサーの佐久間正英氏は生前、「若い世代がホンモノの機材を使った良質なレコーディングを知らない事は気の毒だ」と言う一方、「今の時代にもし自分が若かったらワクワクしただろう」とも言い残している。

ハイスタンダード横山健氏は「時代の流れは仕方ない、ワガママ言ったところで過疎地に大型ショッピングモールを建てたいと言ってるようなものだ」と言っていた。

 

要は良ければなんでもいいのだ。

今の時代にあったやり方で良いものを作っていく努力をするしかない。

 

最後に俺の自宅の大した事ない宅録機材を紹介しておく。

 

 

●Cubase9

Cubase7の頃から使っていて9にアップグレードの時はこれまた中田アキオ氏からセールの情報を得る事が出来た。もう感謝しかない。

「使い易さは?」とたまに聞かれるがこれしか使った事ないので知らんw

こういうのは慣れでしょ。

9ではミックスコンソールやピアノロールなどがポップアップではなく下画面表示される。モニターサイズが十分じゃなかったりデュアルモニターの環境じゃない人にはこれはなかなか便利。

この通り画面スッキリ!↓

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Steinberg UR28M

オーディオインターフェース

もっとお手頃なものもたくさんあるが、入出力の心臓部であるインターフェースには少しは良質な物をという理由とモニターヘッドホンジャックが二つあるという事でこれを選んだ。やはり一人きりより二人以上で作った方が俺は楽しいタイプである。

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MIDIキーボード

友人宅に遊びに行った時にもう使ってないからと言って頂いた。

頂きものなので文句はないが、鍵盤が小さくやや操作しずらい。

ステップはともかく、リアルタイムは無理があるw

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SONY MDR-CD900ST

ド定番のスタジオモニター。

音の特性は決してフラットではない。

聴いててドンシャリのようなパンチを感じるのでミックス用というよりはプレーヤーのモニター用だ。

これ今家にある物の中でもしかしたら一番の古株なんじゃないかな。

もう20年弱もこれ使ってる。

壊れないので買い換えるきっかけがなかった。いざ買おうと思うとヘッドホンって高価だしね。

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AVALON U5

サイズは大きいがこれはDI

これはベースの録音に使っている。ライブでも使っている。

DIではあるが高級&多機能でブースト、プリセットEQ、ハイカットスイッチなどありプリアンプのカテゴリーと解釈してる人もいる。

これはとても気に入っている。

DIであるから難しい操作などなく、ただ挿せば音が良くなるのだ。

ライブだろうがレコーディングだろうがどこでも持って行ってただ挿すだけ!

バカでも使える!

そんな使い勝手が気に入ってる理由w

ライン出力の楽器ならギター、エレアコ、キーボードを挿してもいい感じ。特にエレアコはいい感じ。万能選手!

ネガティヴポイントは価格とサイズだろう。

ちょっとDIの価格帯ではないくらい高い。

そしてサイズと重さ。「女性では持てない」という程単体で重いわけではないが、DIを運ぶという事は一緒に楽器のケース、エフェクトボード、普段の荷物や本番であれば衣装など他にも持ち物はあるわけで、そういう状況下ではこの重量は最後にずっしりトドメを刺してくる。

「今日はアヴァロン君はお留守番ね(o^^o)」

という事にしたくなってしまうw

車がない人は運搬には工夫が必要だ。

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Rolandの電子ピアノ

買ったわけではないが家にある。

俺はあまり弾かない。

DAWMIDI接続されており、鍵盤奏者が来た時これで録音してもらう事がたまにある。

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iZotopeプラグイン

そしてこれが今日話に出てる自動ミックスのプラグイン

今回バンドルで7つほど入手したが、その中の一つOzone8はマスターに挿すプラグイン。ちょっとした好みなどを設定しAIに聴かせるだけで最終的な仕上がりが格段に良くなる!

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Neutron3はトラックに挿すプラグイン

好みや、このトラックが何のパートなのかを設定してやはりAIに聴かせるだけ。

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両方とも非常に簡単な操作で各トラックの適切な処理から最終的な仕上がりまで面倒見てくれる夢のようなプラグイン

もう時代はここまで来てしまったのだ!

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「なんかこうメロディートラックがグーンと太くなって前に出たよね」

と言ってるかどうかは知らんがw

 

出来る事ならミックスも上手くなりたい。

しかしこの歳でエンジニアに無償で弟子入りというのもなかなか現実的ではない。

とりあえずはこれで行こう。

どうせその内これが普通になってもっと欲が出てきたりもするだろう。

その時はまた考えよう。

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息子もご満悦である。

かどうかは知らんがw

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これは作業部屋が片付いてた時。

今は死ぬほど汚い。

整理整頓もしないとだな。