YUKAレコ発第二弾!
11月29日(金)は「YUKA「my way」release live!」
YUKA (Vo) 金指恵美 (Key,Vo) 立津啓右 (Gt,Vo)
柳本将史 (Ba,Vo) 濵﨑大地 (Dr) Gary Scott (Perc,Sax,Vo)
佐渡ヶ島のシンガー・YUKAのCDリリースライブ!
日本を代表するアーティスト・矢沢永吉のコンサートでもパフォーマンスを行うなど、幅広く活動しているGary Scott Huddleston氏のYUKAプロデュースCD第2弾!
Gary Scottをはじめ、超実力派ミュージシャン達の演奏とYUKAの歌声をぜひ聞きにきてください!
2019年11月29日(金)
Open 18:30 Start 19:30 2ステージ 途中休憩あり
MC : 予約 3,000円 当日 3,500円 (税込・飲食代別)
ご予約 ↓
https://tiget.net/events/69664
パラダイスカフェ
TEL: 045-228-1668
HP: https://www.paradisecafe2019.com/
TIGET: https://tiget.net/users/46088YUKA
YUKA 「my way」リリースライブ
今週10/25、YUKAセカンドアルバムレコ発ライブにて演奏させて頂きます!
セカンドアルバム、かなり良い作品です!
私はレコーディングしてないですが(笑)
10/25築地Blue Mood是非ご来場ください!
YUKA
「my way」リリースライブ
2019.10.25(金)
open 18:30
start 19:30
前売り¥3500
当日¥4000
vo.yuka
gt/vo.kei♪
key/vo.emi
ba/vo.masashi yanagimoto
dr. 濵﨑大地
perc/sax/vo.Gary scott
Blue Mood
東京都中央区築地5-6-10
浜離宮パークサイドプレイス1F
俺のサブボード
最近サブボードなる物を組んでみた。
理由は、
①リハーサル時の運搬をラクにする為
(お前メインもそこまで重くないだろ?というツッコミは既に頂いてるがw)
メインのエフェクトは高級エフェクトで占められており重量という意味以外でも重い。
②メインのボードが高級エフェクトで占められており、故障、紛失、盗難、置き去りによる損失のリスクを減らす為
(以前帰宅直前にベンチで一服し、そのままメインベースを置き去りにし帰宅後二日気付かなかった事があるw)
機材の耐久性よりも他人よりもまず自分が一番信用できないw
③お役御免になっていたエフェクト達に再び活躍の場を与える為
(エースにレギュラーの座は奪われたものの俺にとっては機材は全部かわいいのだ)
④必要性の高さと言うよりは組んでみたかったからw
「俺もサブボードあるぜ~」
的に調子こきたかったというのもあるw
手持ちのエフェクトに少し中古で安く買い足してこんな感じになった。
インプット側から
BOSS WL-50(ワイアレスシステム)
トランスミッターの難儀な形状故に二台破壊し、本番での活躍の場を失ったこの子。
リハ用という事で再び現役復帰w
bit Tune(チューナー)
今主流の小型フロア型チューナー。
メルカリで2000円でゲットできたのはいいがチューニングモード時にノイズを出すという困った子w
サイズも精度もいいがそれだと本番では使えない...
EBSマルチコンプ
超定番ロングセラーコンプだがメインが凄すぎてレギュラーの座を奪われた。
BOSS BB-1X(ベースドライブ・プリアンプ)
ボスコンのベース用歪み。
通常アウトプットとは別にバランスアウト(標準フォーンジャック)も備えておりプリアンプ的な性格も持つ。
さすがのボスコンの安定感と言ったところ。良くも悪くも期待を裏切らないw
そして
プロビデンスの電源アダプター
使ってないアダプターがこれのみだったので家にあったこれを使用。
軽量が目的なのにトランス型というのが悔しいw
スイッチング型買うか...
俺のメインボードは高級ではあるが内容はシンプルで、
楽器
↓
ワイアレス
↓
コンプ
↓
ベースドライブ
↓
プリアンプ→チューナー
↓
アンプ(リターンまたはパワーアンプイン)
となっているがサブボードもメインと同様の機能を持たせつつ、このように量産品で構成してみた。
どこでも中古でも安く入手可能。
うん、悪くない。
そりゃメインの方はプリアンプの質も高いしEQも細かく設定可能だが、リハの場合足元だけでそこまでサウンドメイキングの幅を保証しなくてもベースアンプのEQで対応できる。
コンプも全パラメータが任意の設定はできなくてもマルコンが決めてくる設定で十分対応可能だしシンプル操作は設定に迷わなくていいというメリットもある。
そしてBB-1Xがシンプル操作ながら音作りの幅が広く使い易い!
「ブレンドツマミがある」「EQ、DRIVEツマミはエフェクト音のみに有効」という特徴を生かし、例えばDRIVEマックス、HIGH上げめ、LOWは完全にカットしてブレンドツマミで原音を混ぜればファズのように激しく歪みながらも低域はクリーンな状態を保ってベース本来の芯を失わないなんて使い方も可能だ。
俺はとりあえず「常時オン」を想定してサチュレートチューブアンプ風な設定にしておいた。DRIVEはかなり抑えめでブレンドも原音中心。それでもオンにするとベースの倍音と存在感がグッと増す感じだ。つまりメインのfurnace bass driveと同じ仕事をさせてみた。
このような絶妙なドライブ加減にもいい質感で対応して頂き誠にありがたい。
これでボードの軽量化に成功した!
ギグバッグには楽器とケーブル一本(ボード→アンプ用)入れれば準備完了!
実は俺本番用ギグバッグも相当重い。
必要な小物を全部詰め込んでいる上に、ケーブル、アダプター、弦などトラブルの可能性があるものはスペアを持って行ってるのだ。
調整用の工具セットも結構重い。
リハの時はそれらを全部持って行く必要はないのだが、それらが常にバッグに準備されているので今まではリハ用に持ち物を準備し直して行くのも面倒だったのでそのまま持って行ってた。
今後は別バッグを用意して楽器とケーブル一本で行けば相当な軽量化だ。
別バッグは先月開閉部不良の為引退となったリッターのギグバッグ。
開閉部不良は大型収納ポケット部分だったので楽器とケーブル一本の運搬には問題ない。
まさかコイツまで現役復帰する事になるとはw
俺結構物は大切に長く使いたいタイプなんですよ。
作曲家の為の秀逸コード進行7(映画、リメンバー・ミー)
ちょいネタバレ注意です。
公開から2年経っているのでまぁ大丈夫だとは思うが一応エチケットとして(^^;
ピクサー(ディズニー映画)のリメンバー・ミー、公開からもう2年経ってはいるが再び観る機会があった。
とてもいい映画だがお盆の時期に見るのもまたいいものである。
もうお盆も終わるがおススメしたい。
ディズニー映画で使われる音楽はいつも秀逸であると感じる。
観る人がストーリーに更に感情移入でき、感動できるる為の重要な要素になっている。
今回は主題歌「リメンバー・ミー」のコード進行について前半8小節だけ。
リメンバー・ミー(key=C)
| C ·/· ·/· ·/· |Fm ·/· ·/· ·/·|C ·/· ·/· ·/· |B♭ ·/· E7 ·/· |
| Am ·/· ·/· ·/· |Gm ·/· C7 ·/· |FM7 ·/· ·/· ·/· | Dm7(♭5) ·/· F/G ·/· |
一聴するとシンプルで歌詞がよく聴こえてくるストレートな曲に聴こえるが、こうやってコード進行を見てみるとノンダイアトニックコードが多く使われている。
俺もそうだが、ダイアトニック以外のコードを使う時は「聴き手をグッと引き込みたい」という思惑を持って使う。
泣きのメロディー同様泣きのコード進行みたいな感じだ。
この曲もその要素を盛り込む事でこの歌の切なさを強調し、ひいては映画そのものを感動的なストーリーへと仕上げるのに一役かっている。
曲のアタマから順にコード進行見て行く。
| C ·/· ·/· ·/· |Fm ·/· ·/· ·/· |
Fm、これはサブドミナントマイナーコード。
キーがCだと本来はFだがCmのキーから借りてきたコード。
ここだけマイナーキーになるような感じなので切なさ強調の効果があるといったところか。
| B♭ ·/· E7 ·/· |Am ·/· ·/· ·/· |
先にE7についてだが、これはキーがAmの時のドミナントコード。つまりAmキーからのコードの借用となる。
これによってAmへの進行がドミナントモーションとなり、なんと言うか強い進行に聴こえる効果がある。(ドミナントモーションが何故強い進行なのかについてはまた機会があったら説明したい)
この場合E7の前のコードも借用でⅡ Ⅴ7とする事が多い。
なので本来ならBm7(♭5)となるのだがこの曲のB♭は珍しいタイプでこんな技法も用いられるのかと勉強になった。(俺が知らなかっただけかもしれないが...)
B♭単体で見るとCmキーからの借用となる。
| Gm ·/· C7 ·/· | FM7 ·/· ·/· ·/· |
Gm C7もキーCでのコードではないよね。
これはキーFにおけるⅡ Ⅴ7。
局所的にキーをFとみなして、キーFにおけるⅡ Ⅴ7としている。よく使われる手法。
| Dm7(♭5) ·/· F/G ·/· |
これはⅡ Ⅴ5だがⅡがノンダイアトニックだ。本来ならDmだがCmキーからの借用でDm7(♭5)となっている。
正直この使い方は初めて見た。(これも俺が知らなかっただけか?)
Fm同様サブドミナントマイナーコードである。
F/Gは本来のキーのコード。
ドミナントコードの仲間だ。
Ⅳ/Ⅴのこのコードはもしかしたら正確にはドミナントコードと呼ばないのかもしれないが、使い方はドミナントコードのように使う。
Gをトニックとしてコード表記すると
Gsus4(7 9)となる。ドミナントコードをリッチな響きにさせたい時とかこういう使い方をしたらよいのかと。
FM7/GとしたらEの音が追加されるのでGsus4(7 9 13)となりテンションマックスの更にリッチな響きに。
どちらもドミナントコードのように使うが、sus4となっていて本来のドミナントコードと違って3度が半音高くなっている。
故にドミナントコードとは音が当たってしまうので同時に発音することはできないので注意したい。
この曲コードをよくよく確認してみるとノンダイアトニックコードの使用が意外と多い。
| C ·/· ·/· ·/· |Fm ·/· ·/· ·/·|C ·/· ·/· ·/· |B♭ ·/· E7 ·/· |
| Am ·/· ·/· ·/· |Gm ·/· C7 ·/· |FM7 ·/· ·/· ·/· | Dm7(♭5) ·/· F/G ·/· |
(AmとFM7はキーCでもダイアトニックコードだが解釈上ノンダイアトニックに分類してみた)
つまり
パッと聴いた感じの印象よりは凝ってるぞ!
とw
この映画、亡くなったご先祖様が年に一回家に戻ってくる「死者の日」というのをテーマに物語は進んで行く。
通常このような映画は架空の国や地域が設定されるがこの映画の舞台はメキシコだ。
主人公が映画の中で言っているので間違いない。
ラテンアメリカ諸国、メキシコにおいて「死者の日」というイベントは本当にある。
日本の「お盆」とまったく同じだ。
舞台がメキシコなので音楽もラテン音楽一色で物語は進む。
これもまたとてもいい感じなのだ。
主人公(ミゲル)のご先祖様、ひいひいおじいちゃん(ヘクター)はミュージシャンだった。
ヘクターはまだ小さな子供がいたがツアーの時は長期間家を空けなければならない。
ツアーに出る時子供に歌ってあげていた曲が「リメンバー・ミー」である。
そして物語の進行上このリメンバー・ミーは3バージョン歌われるのだがこれがまたどれもいい!
とても感動できるので観てない人にはおススメだ。
お盆の時期(もう終わってしまったが)家族で観るのもいいだろう。
まだ小さな子供がいる方はライブやツアーに出る時はリメンバー・ミーを歌ってあげたらいい。
ただし通用するのは子供が小さな内だけだ。
中学くらいになってしまえば親など家にいない方が子供にとっては好都合なのである。
(派手ではないが絶妙に音が良くなる)俺のベースドライブ
先日参加したレコーディングは俺が苦手としているベース用歪み系エフェクターをフル活用した。
今回は歪み系を2台使い、1曲はかなりハードに歪ませてみた。
やはり歪み系は慣れていないし苦手な分野なので「この音で大丈夫かなぁ...」と心配だったが周りからの評判は良くなかなか良い音を録音できた。
一台はこちら。
Mark Kendrick Design「Furnace Bass Drive」
これはフェンダーカスタムショップの有名なマスタービルダーであるマーク・ケンドリック氏が独立して立ち上げたエフェクターブランドだ。
なんと一台一台マーク本人が最終チェックをしているという。
これは楽器屋さんの謳い文句では
「サチュレートしたチューブのような太く暖かいドラブ感が...」
という昔からよく聞くような商品説明なのだが実際のところはどうか...
これは俺の主観なのだが、チューブアンプの良さ、チューブアンプで音を出した時に感じるあの音圧感や旨味成分たっぷりの音色はチューブアンプのパワー管によるところが大きいのではないかと思われる。
俺はプリ管のみチューブというアンプを所有してるが、音色こそ若干の温かみや色気、チューブによるナチュラルなコンプレッションを感じるものの、フルチューブのアンプの音の存在感にはやはり劣るように思う。
ましてやチューブを使用してない手のひらサイズのエフェクターを使用しただけで
「私達のソリッドステートのアンプがチューブアンプに早変わり!」
なんて虫のいい話はないと思っている。
だってもしそんな機材が実現したらもう誰もチューブアンプなんて買わないし作らないだろう。
やはり「高価」「安定しない」「すぐ壊れる」「クソ重い」という悪条件を受け入れる覚悟ができた者のみ、あのチューブのサウンドを出す資格があるのだ。
ではこのFurnace Bass Driveは大したことないエフェクターなのかというと決してそんな事はなくとてもいいエフェクターだ!
ソリッドステートのアンプセットがまるでチューブアンプのようになってしまうというのは期待過剰だが間違いなくいいフィーリングが得られる!
決してハードに歪むエフェクターではなくGAINツマミを上げていくと12時くらいで歪むか歪まないかくらいの音色になり、ベースの気持ちいい倍音が増してアンサンブルの中で埋もれないちょっとコンプレッションがかかったような塩梅のサウンドになる。
俺はこのセッティングが一番好きで、このセッティングで常時ONみたいな使い方をしている。
ここぞとばかりに踏んで歪ませるというよりはプリアンプ的な使い方だね。
今回は基本的にこのセッティングで録音し、一曲だけこのエフェクトのGAINをMAXで録音してみた。
GAIN12時に比べると、ベース単体で聴くと
「おー結構歪んだなー!」
って感じだが、ロック的なアンサンブルの中で聴くと「ザ・歪みベース」というほどハードな歪みではなく気持ちいいドライブ感だ。
そしてこのエフェクターは歪み系エフェクトにありがちな低音の痩せがないのが有り難い。ベースらしい太さを残したままそこに歪み成分が加わっていくという感じだ。
俺はこのエフェクターは「飛び道具的歪みエフェクター」としてではなく、12時前くらいから「心地よい倍音」そこから徐々に「ナチュラルなコンプレッション」「気持ちいいドライブ感」とサチュレーション感を足していくエフェクターとして使っていて、非常に重宝している。
ベース本体を替えたりプリアンプの設定を変えたりしなくてもある程度曲に合わせた音色変化が加えられるところが便利だ!
もう一曲はコレだ!
高校生がミーハーで買ってしまいそうな機材に見えて実はなかなかいい歪みを作れるビリー・シーンシグネチャードライブ!w
このエフェクターを使って今回一番歪んだ音色を作った。
これは本来ビリー・シーンの音色に近付ける為のエフェクターではあるが、今回はその音色は狙わないつもりで持ち込んだ。
今回全てパッシブジャズベースで録音したのだが、ジャズベースにこのエフェクトではビリーのサウンドは狙えない。
ハイ・ミッド辺りが「ガラガラ!」と歪むハードな歪みを作ってその曲に当てたかった。
先にfurnaceを使った後にコレを使ったのでやはり低音の痩せがいつもにも増して気になった。
でもまぁそれは想定内。
いい意味で下品な歪みを狙いたかったのでw
低音が痩せるからと言って必ずしも音楽的に使えない機材というわけではない。
もしビリーサウンドを狙うとしたら本来のベースらしいローなど不要なのだw
既にベースは全て録り終えた。
歪みを積極的に使ってレコーディングしたのは初のチャレンジなので完成が楽しみだ!
inner bamboo UⅡ(コンプレッサー)
↓
Furnace Bass Drive(ブースター・オーバードライブ)
↓
inner bamboo BⅡ(プリアンプ)→BOSS TU2(チューナー)
↓
AVALON U5(DI)→ライン録り
↓
HARTKE Bass Amp MODEL2000(アンプ)
↓
HARTKE 4.5XL(キャビネット)
↓
マイク録り
今回のレコーディングはこんなセットでした。
アンプとキャビはレンタル。
ぱっと見色々使ってるように見えるがまぁ内容はシンプル。
気付いたら最近機材レビューが多いな。
たまにはベースシリーズや作曲シリーズも書こう。
俺と宅録
「宅録」という言葉がある。
字の通り家でレコーディングをする事だ。
DTMとも言う。
「デスク・トップ・ミュージック」の略だ。
ミュージシャンが家でPCを使って一人で何でもできるような時代になってもう久しい。
民生機を用いて十分動くソフトのパフォーマンスの進歩や低価格化により、アウトボードやハード以外の部分はもう一流ミュージシャンやスタジオと同じなのだ。
(例えば中田ヤスタカ氏がCubaseなら俺も同じCubaseという事)
もちろん個人では買えないくらい高価なハードやアウトボードはそれでしか得られないサウンドというものはあるが、ハードが安いからと言って必ずしも良い曲や良いサウンドは録音できないというわけではない。
要は使い方だったりセンスだったりするのだ。
例えるなら高級食材を使えば確かに美味いものは作れるが、安い食材だとしてもどんな料理を作ろうかというアイデア、そのレシピや腕前によっては十分食べる人が楽しめる料理は作れる、食材が高級な事だけが全てではない、といった感じか。
更に言えば、どれだけ高級食材を使っても作る人のセンスと技術があまりにも悪かったら食材を台無しにしかねない。
研究熱心に取り組んだら一人で家で作品が完結してしまう時代。
例えばあなたがプレーヤーだったら、作曲くらいは割と皆やるかもしれないが、専門外の作詞、仮歌、アレンジ、打ち込み、ミックスまで全部一人でやってコンペなどに出すのが当たり前になってきた。
この状況をチャンスと捉えられる人はきっと成功だったりいい結果を出していけるだろう。
しかし俺は、はっきり言ってもうちょっと、いや!かなり頑張らないととても太刀打ちできるレベルではない(汗)
ベース演奏と作曲以外どれもキビシイところだが、特にミックスの分野はお手上げだ。
「とにかく数こなすしかない!」とはよく言われる事だが、やってもやっても理想には程遠い。成長が遅くこのペースでは少しはマシになる頃には老人になってしまうw
それもそのはず。
本来ならミックスはミキシングエンジニアと言うミックスの専門家がいて、その職業があって、その方々はそれで食ってるのだ。
そのレベルまでとは言わずとも、そのくらい頑張らなければそのレベルの音に近付けられるわけがない。
他もそうだ。
作詞→作詞家
作曲→作曲家
アレンジ→編曲家
仮歌→歌手
打ち込み→マニュピレーター
それぞれプロフェッショナルがいる。
「今後ミックスはどのように上達していったらいいものか...」
と常日頃悩んでいたら朗報が!
「AIによる自動ミックスソフトがセールやで」
友人の中田アキオ氏だw
なんと各トラックの適切な処理に加え、全体のバランスや仕上がり、マスタリング的な事まで全てAIが自動でやってしまうという夢のようなソフト!
それが定価76600円のところ93%オフで5184円だというのだ!
この手のソフトはたまにこういう謎のセールがあるw
最初は安く釣っておいて今後いいお客様になってもらおうという魂胆はまぁ容易に想像がつくが。
普段そんな熱心にプラグインの事を追いかけてるタイプではなかったが、これは手に入れておこうと思った。
そう!
「もうミックスは自分でやらない宣言」であるwww
いや、そこは上達するように研究していくべきだろう!!
という意見も十分に理解できる。
しかし苦手な部分は捨てて、得意な部分をより特化して研究していけるというのも前向きな考え方だと思う。
俺は後者を選んだ。
「一人で家で作品が完結する時代」と言ったが、その流れは更に加速し、より便利な時代になってゆくのだろう。
ミックスだけではない。
ギターやベースも古今東西の名機のアンプでマイク録音したような音を録音可能な「アンプシミュレーター」というものが登場したのももう随分昔の事。
実機を持ってなくてもアンプシミュレーター一台持っていればそれっぽい音が何種類も得られてしまうのだ。
本当に良いかどうかは賛否あるが。
その他楽器の音色、例えばストリングスだって今のシンセ音源でアレンジとオートメーションさえうまく書ければ十分それっぽくなる。
今時よっぽど予算がある現場じゃないと弦楽団を呼んでレコーディングする事は困難だろう。
プロデューサーの佐久間正英氏は生前、「若い世代がホンモノの機材を使った良質なレコーディングを知らない事は気の毒だ」と言う一方、「今の時代にもし自分が若かったらワクワクしただろう」とも言い残している。
ハイスタンダード横山健氏は「時代の流れは仕方ない、ワガママ言ったところで過疎地に大型ショッピングモールを建てたいと言ってるようなものだ」と言っていた。
要は良ければなんでもいいのだ。
今の時代にあったやり方で良いものを作っていく努力をするしかない。
最後に俺の自宅の大した事ない宅録機材を紹介しておく。
●Cubase9
Cubase7の頃から使っていて9にアップグレードの時はこれまた中田アキオ氏からセールの情報を得る事が出来た。もう感謝しかない。
「使い易さは?」とたまに聞かれるがこれしか使った事ないので知らんw
こういうのは慣れでしょ。
9ではミックスコンソールやピアノロールなどがポップアップではなく下画面表示される。モニターサイズが十分じゃなかったりデュアルモニターの環境じゃない人にはこれはなかなか便利。
この通り画面スッキリ!↓
●Steinberg UR28M
もっとお手頃なものもたくさんあるが、入出力の心臓部であるインターフェースには少しは良質な物をという理由とモニターヘッドホンジャックが二つあるという事でこれを選んだ。やはり一人きりより二人以上で作った方が俺は楽しいタイプである。
●MIDIキーボード
友人宅に遊びに行った時にもう使ってないからと言って頂いた。
頂きものなので文句はないが、鍵盤が小さくやや操作しずらい。
ステップはともかく、リアルタイムは無理があるw
ド定番のスタジオモニター。
音の特性は決してフラットではない。
聴いててドンシャリのようなパンチを感じるのでミックス用というよりはプレーヤーのモニター用だ。
これ今家にある物の中でもしかしたら一番の古株なんじゃないかな。
もう20年弱もこれ使ってる。
壊れないので買い換えるきっかけがなかった。いざ買おうと思うとヘッドホンって高価だしね。
●AVALON U5
サイズは大きいがこれはDI。
これはベースの録音に使っている。ライブでも使っている。
DIではあるが高級&多機能でブースト、プリセットEQ、ハイカットスイッチなどありプリアンプのカテゴリーと解釈してる人もいる。
これはとても気に入っている。
DIであるから難しい操作などなく、ただ挿せば音が良くなるのだ。
ライブだろうがレコーディングだろうがどこでも持って行ってただ挿すだけ!
バカでも使える!
そんな使い勝手が気に入ってる理由w
ライン出力の楽器ならギター、エレアコ、キーボードを挿してもいい感じ。特にエレアコはいい感じ。万能選手!
ネガティヴポイントは価格とサイズだろう。
ちょっとDIの価格帯ではないくらい高い。
そしてサイズと重さ。「女性では持てない」という程単体で重いわけではないが、DIを運ぶという事は一緒に楽器のケース、エフェクトボード、普段の荷物や本番であれば衣装など他にも持ち物はあるわけで、そういう状況下ではこの重量は最後にずっしりトドメを刺してくる。
「今日はアヴァロン君はお留守番ね(o^^o)」
という事にしたくなってしまうw
車がない人は運搬には工夫が必要だ。
●Rolandの電子ピアノ
買ったわけではないが家にある。
俺はあまり弾かない。
DAWとMIDI接続されており、鍵盤奏者が来た時これで録音してもらう事がたまにある。
そしてこれが今日話に出てる自動ミックスのプラグイン。
今回バンドルで7つほど入手したが、その中の一つOzone8はマスターに挿すプラグイン。ちょっとした好みなどを設定しAIに聴かせるだけで最終的な仕上がりが格段に良くなる!
Neutron3はトラックに挿すプラグイン。
好みや、このトラックが何のパートなのかを設定してやはりAIに聴かせるだけ。
両方とも非常に簡単な操作で各トラックの適切な処理から最終的な仕上がりまで面倒見てくれる夢のようなプラグイン!
もう時代はここまで来てしまったのだ!
「なんかこうメロディートラックがグーンと太くなって前に出たよね」
と言ってるかどうかは知らんがw
出来る事ならミックスも上手くなりたい。
しかしこの歳でエンジニアに無償で弟子入りというのもなかなか現実的ではない。
とりあえずはこれで行こう。
どうせその内これが普通になってもっと欲が出てきたりもするだろう。
その時はまた考えよう。
息子もご満悦である。
かどうかは知らんがw
これは作業部屋が片付いてた時。
今は死ぬほど汚い。
整理整頓もしないとだな。
俺と歪みとビリー・シーン
このようなブログタイトルで書き始めておいて最初に言っておく事がある。
正直俺、歪んだベースはそこまで好きじゃないwww
誤解のないように!
自分がプレーする分にはって事!
人のやるカッコいい歪みサウンドは好きだ。
過去色々ベース用歪み系エフェクトをいじる機会はあって、その度にツマミを色々いじって理想の音色を作ってみるのだけど、散々いじり倒した挙句最後にスイッチを切った時
「うーん、やっぱりクリーンはいいなw」
となってしまうw
多分そんなに歪み系ベースからの影響が少ないのだろう。
なので歪んだベースで「こんな曲を弾いてみよう」「この音でこんなプレーをしてみよう」みたいなイメージが乏しいのだろう。
故にいざエフェクターを目の前にしてもエフェクターを使う事やツマミをいじる事が目的化してしまってるのだろう。
それじゃ辿り着かないよね。
目的やイメージがあるからこそ必要な機材やプレーがある。
そんな俺でも多少は歪んだベースがカッコイイ!と思えるプレーがあるのでちょこっと紹介する。
ご存知クロスロード!
これは大学生時代、初めて聴いた時は衝撃的だった。
特にインタールードのアタマ(2:33)からは
「ベースってこんなメチャクチャやっていいものなの?」
と驚いた記憶がある。
そして大学の音楽サークルの仲間とこの曲を演奏する事になり、当時TAB譜を使って一音一音丁寧にコピーした。
本来ならTAB譜で演奏するような曲ではないだろうが、当時こんなの聴いただけでコピーなんて出来なかった。
もちろんコピーし終わった後もちゃんと弾けてはいなかっただろうが...
●ティム・ボガート
Beck, Bogert & Appice - Lady - 02
BBAのLady!
これもジャック・ブルースに負けず劣らず荒くれベースだw
間奏なんかギター喰ってしまってる...
しかし荒くれは荒くれでも全体や歌中のフレーズに凄くいいセンスを感じる。
この曲は本家に習ってベースボーカルにチャレンジしてみた。
この荒くれベースを弾きながら歌も歌うのは難易度はとても高いがやっていて気持ち良かった。
Mr. Big - Addicted To That Rush (live in Japan - 1993)
俺くらいの年齢だとこの人を置いて他にいないだろう。
並々ならぬテクニックで我々を魅了した。
もはやベースのサウンドとプレーではない。
当時(今でも)こんなベースサウンドとプレーは聴いた事がなかったが、大人になって色々わかってくると恐らく前述のジャック・ブルースやティム・ボガートの影響があると思われる。
こうやって挙げてみるとどうやら俺はギラついたディストーションサウンドよりもアンプがオーバーロードしたようなナチュラルな歪みが好みのようだ。
そんな俺が所有する歪み系エフェクトを紹介する。
これを最初に知った時
「こんなモノ高校生がミーハーで買う機材だろ!!」
と思った。
しかし実機を持ってる知人がいて試奏したところ
「これはなかなか良い!ビリー・シーンフリークじゃなくてもいいと思える歪みなのでは?」
と思った。
「これを挿せば誰でもビリー・シーン!」
とまではいかないだろうが工夫次第ではちょっとはニュアンスは出ると思う。
なぜならビリー本人もこのエフェクトを本番で使っているからだ。
例えばこのエフェクト一台を使うとして、楽器は一般的な楽器の中ではプレベを使うとビリーのようなサウンドに近づけれるんじゃないかと思う。
ビリー本人も今のシグネチャーモデルをメーカーに作ってもらう前の自作改造ベースはプレベが基盤になってた。
逆にジャズベに挿しても全くビリーのニュアンスにはならないと思う。
EQはビリーはローとハイをばっさりとカットするイコライジングにしている。
グライコで言ったら見た目が山なりになるような感じだ。
普通はこんなイコライジングはしないw
手っ取り早くビリーごっこをやりたければこの2点を取り入れて研究してみたら少しはニュアンスが出せるかもしれない...
しかし本当はそんな事どうでもいいのだ。
良く言われる事だが機材を真似たところで、極端な話本人と全く同じ機材を使ったとしても本人と全く同じ音にはならない。
ビリーのあのサウンドは機材だけで作られてるのではなく、やはり弾き手のタッチやフレーズの歌い方、タイミング、マインドによって作られている。
俺のイメージではサウンドは
「機材よりも人8割」
くらいに思ってる。(もっとかな?)
機材はそれのちょっとした手助け程度。
その証拠となる映像がこちらだ↓
Billy Sheehan_Richie Kotzen_Tal Bergman In Tokyo
これは今から13年前、俺がハウスバンドとして出演してたハコにビリー・シーンがたまたま遊びに来た時の映像だ。
ギターはリッチー・コッツェン。
曲はヤードバーズのShapes Of Things!
原曲とは全然違うがカッコいい!!
ビリーのプレーもいつものビリーらしさを感じる事ができるが
「ビリーの弾いてる機材、コレ全部俺の私物でセッティングも俺ですwww」
どこにでも売ってる安いプレベ。
ノー歪み、ノーコンプで普遍的なEQです。
でもビリーらしさはもちろんの事、音歪んでるように聴こえません?w
このセットは間違いなく歪み成分ゼロだがタッチ、歌わせ方、フレーズやグリスのタイミングなどで歪んで聴こえるのだ。
もうフレーズが歪んでると言っても言い過ぎではない。
これを目の当たりにした時、
「やっぱり音楽は機材じゃないんだ...」
と思った。
そしてこれを若い時に経験できたのは良かった。
もちろん機材が重要じゃないとは言わない。
ビリーだって世界中探しても他誰もいないような機材を使い、誰もしないような改造をし、誰もしないようなセッティングをしてるw
しかしそれは先ず自分の出したい音のイメージがありきで、それに対して機材選びや改造をする必要があってやってるのだ。
まず自分の出したい音のイメージを明確に持つ事がスタートなのだろう。
そしてそれに対して自分のフィジカル面を近づけて行く。更には機材やセッティングなども。
そう考えると世界で自分だけしか出せない音をハイレベルで出せる人ってどんなに凄い事なのだろう..
しかし俺の私物の結構ネックの反った弦高の高いベースで、しかもノーコンプ、ノー歪みでよくあんなごっついトリルができるもんだよな。。。
※この動画はこの時ビリー御一行様と同行してたスタッフが撮影してたもので、後にyoutubeにアップされた。こちら側が盗撮したり無断でアップロードしたものではありません。
※動画の最後に弾き終わったビリーからベースを受け取りに駆け寄ってる若かりし俺も映っていますw